試行錯誤の家庭菜園・初夏編

初夏の収穫野菜

砂糖エンドウ(4月下旬~5月中旬)

砂糖エンドウです。莢エンドウとスナップエンドウの中間的性質を持った小型のエンドウです。11月上旬に育苗ポットに種蒔きを行い、12月上旬に畝に苗を植え付けます。3月上旬くらいに支柱立てとネットを張ります。新芽や新葉が柔らかくて甘いのか、ムクドリやスズメの食害を受ける場合もあります。収穫時期は4月下旬から5月中旬頃となります。

スナップエンドウのように莢がプックリと膨らんだ状態で収穫するのが美味しいです。卵とじや炒め物として美味しくいただいています。

砂糖エンドウの卵とじです。プリプリ感もあり、ほのかな甘みがあって美味しいです。

グリーンピース・うすいエンドウ(5月中旬~下旬)

砂糖エンドウと同じ時期に育苗ポットへ種蒔きを行いました。苗の植え付けも同じ時期に行い栽培していきました。砂糖エンドウよりも少し花の咲く時期は遅いです。赤花の砂糖エンドウに対してグリーンピースやうすいエンドウは白花、とても上品さを感じさせられました。莢が硬く膨らんできた頃が収穫適期です。ここ2年間はうすいエンドウを栽培しています。

写真のとおり、栽培初挑戦にしては大量に収穫できました。茹でて冷凍保存すると長く利用することができます。

初収穫してきたものは、早速、豆御飯で美味しくいただきました。店頭では、小袋に少量しか販売されていませんので、菜園ではタップリと収穫できるのが有難いです。

春蒔きホウレンソウ(4月中旬~5月中旬)

春蒔きホウレンソウです。3月上旬から下旬にかけて種蒔きを行います。間引きを行いながら数回追肥を施します。春は薹が立ちやすいので、少量、数回に分けて栽培して早めに収穫するのが良いと思います。お浸しや炒め物で重宝です。

春蒔き壬生菜(5月上旬~下旬)

春蒔きの壬生菜です。春の彼岸前後から数回に分けて種蒔きを行い、5月上旬から下旬に収穫します。春の壬生菜栽培は、写真のように小株サイズで収穫します。暖かくなるとともに、葉が虫に食害されやすくなってきます。主に浅漬け用として使います。

独活(4月下旬~5月上旬)

2016年の春に園芸店で2株を購入し第2菜園「島畑」で植え付けて栽培することにしましたが、事情もあり翌年2月に第1菜園「アグリ水郷」へ株を移植しました。新芽を長く軟白させるため3月に畝の土を株周辺に盛土を行いました。新芽を収穫した5月中旬以降は、土を元に戻して乾燥予防のため畝全体を敷き藁で覆いました。「独活の大木」にならないように、ある程度の丈まで生育したところで茎芽の先端を摘芯します。

4月下旬頃から収穫が始まります。菜園で栽培する場合は、茎や葉が少し緑色がかった方が山独活に近い風味ある感じに仕上げた方が良いと思います。

翌年の春には新芽株2株が収穫できました。まだ1年目ということで少量収穫でしたが、次年からは本格的に収穫できると思います。プロが栽培する白独活ほど軟白部は長くありませんが、素人でも寄せ土次第でそれなりに軟白部を伸ばせたものだと思っています。2年目の春は、3株が初収穫できました。この調子だとかなりの収穫になりそうです。

収獲した独活は酢味噌かけでいただきました。市販の白独活と比較するとほのかな苦味を感じますが、これがまたお酒の相手には良いです。次年以降は天麩羅でもいただきたいところです。

こちらは胡麻の酢味噌和え、胡麻との相性が抜群でした。シャキシャキとした食感、ほのかな苦みは日本酒の方が合うかもしれません。

2018年は栽培3シーズン目となり独活の茎も太く地表に出てくるようになりました。第1回目の収穫は酢味噌和えでいただきましたが、今回は緑の部分は天麩羅、白い部分は素揚げにしてビールタイムを楽しみました。市販の白独活とは比較できないほど風味抜群で、春味を堪能させていただきました。

ニラ(5月上旬~10月下旬)

10年ほど前、菜園周辺に苗を植え付けました。4月中旬から新芽が伸びだしてきます。一度刈り取って、2番目の新芽から収穫するのが良いようです。収穫の度に、追肥を施すと長い期間の良質のニラを収穫することができます。

春蒔き赤蕪(本紅蕪)(5月中旬~下旬)

本紅蕪です。壬生菜同様、春の彼岸前後から数回に分けて種を蒔いて栽培します。やはり壬生菜同様、春は小株サイズで収穫します。

初夏採りレタス(5月中旬~6月中旬)

初夏採りのレタスです。3月上旬に園芸店などで苗を購入し、畝へ植え付けて栽培します。栽培は比較的簡単ですが、春は虫の被害が多く発生するので要注意です。結球後、雨が多いと腐りやすいので、早めに収穫することが必要です。サラダ等で使ったり、焼きそばの具材として利用すると美味しいです。

初夏採りキャベツ(5月下旬~6月下旬)

初夏採りキャベツです。レタス同様、3月上旬に園芸店などで苗を購入し畝に植え付けます。レタスと相性が良いので、写真のように同じ畝でコンパニオンプランツ(混植)すると手狭な家庭菜園では有難いです。

季節柄、青虫やヨトウ虫などの被害が多発するので要注意です。やはりサラダや焼きそばなどでいただくと美味しいです。

春ジャガイモ(5月下旬~7月上旬)

春ジャガ「インカのめざめ」です。極早生で5月下旬頃には収穫できる品種です。2月下旬から3月下旬頃に種イモを畝に植え付けます。生育とともに土寄せや追肥を行います。他のジャガイモと比較すると病気に弱く、収穫量が少ないのが難点です。

ジャガイモの中でインカのめざめは、特に美味しいジャガイモで、塩茹でするだけでも十分美味しくいただけます。収穫後冷蔵保存し、約一カ月経過したところでいただくと一段と美味しくなるのも、このジャガの特徴だと思われます。菜園では、他のナス科野菜との関係もあるので、ここ2年ほどは栽培していません。

小さなサイズの物は素揚げとしていただくと美味しいです。ビールの相手に最高の一品です。

赤ワイン煮です。ブロッコリー、インカのめざめ、ニンジンを添えてカラフルに仕上げました。お肉も柔らかく煮込まれて、とても美味しくいただきました

一寸ソラマメ(5月下旬~6月中旬)

一寸ソラマメです。前年の11月中旬頃に育苗ポットに種蒔きを行い、12月中旬に苗を畝に付けつけます。春先に主枝を摘芯し、脇枝を3~4本程度伸ばして栽培します。こうすることで多くの花を咲かせて収穫量を増やす効果があります。茎上部、第7段~第8段目以降は花が咲いても莢が十分に育たないので摘芯した方が良いと思います。

マメ科野菜にしては吸肥力が弱いので、少し多めに肥料を施す必要があります。花が咲きだす頃からアブラムシが大発生するので、駆除しないと枯れる場合もあります。莢が天を向いていたのが熟すに従い下を向いてきます。莢に黒い筋や斑点が出てきた頃が収穫適期です。

やはりソラマメは、塩茹でが最高に美味しいですね。ビールのお相手としても最高です。その他、莢ごと焼いても良いですよ。

焼きソラマメに初挑戦、莢が焦げるくらいに焼いて豆をいただきました。醤油や塩味を付けて食べると紹介されていましたが、素味でも十分美味しいです。

ソラマメを洋風に、ペペロンチーノに入れてみました。これが実に美味しいです。

新タマネギと一緒にチーズ焼きで旬を楽しむのも良いですね。晩酌のお相手にも最高です。

タマネギ(5月下旬~6月中旬)

タマネギです。前年の9月中旬頃に種蒔きを行います。11月上旬から中旬にかけて畝に苗を植え付け栽培していきます。1月下旬頃、3月上旬頃に追肥を行います。冬の間、霜柱で苗が浮き上がる場合もあるので要注意です。根元が肥大した5月下旬頃から青切りで収穫、全体が葉折れ段階で全て収穫します。

青切り収穫で、直ぐにスライスし、鰹節を振りかけていただくと美味しいですね。タマネギは、和・洋・中料理の素材として重宝する万能野菜なので、有難いです。

収穫後、日干しを行い、日陰で風通しの良い場所で吊るします。こうすることで夏場を乗り切り、冬場近くまで貯蔵できます。

収穫したての新鮮タマネギをスライスし、初鰹のたたきと一緒にいただくと美味しいです。まさに旬の味を堪能です。

タマネギの肉詰めあんかけです。小玉から中玉のタマネギを丸々一個中央部をくり貫き、肉を詰め込んでいただきました。これで一人分、小玉から中玉サイズは使い勝手が良く、有難い存在です。

ブロッコリー(5月下旬~6月中旬)

ブロッコリーです。秋冬から早春が主体ですが初夏採りもできます。3月にキャベツと一緒に苗を購入してきたものです。苗植え付け後、定期的に数回追肥を行います。栽培は、わりと簡単な野菜の一つです。

初夏採り栽培物は、一挙に生育し収穫適期を迎えるので、家庭菜園では大量に栽培するのは止めた方が良いと思います。

イチゴ(5月中旬~下旬)

島畑をお借りして栽培する野菜の種類が増えました。写真はイチゴ、前年の10月下旬頃に苗の植え付けを行いました。イチゴは肥料に対して敏感に反応、根が痺れる可能性が高いので少量ずつ施します。3月になると株周りにマルチや敷き藁を敷くとナメクジやダンゴムシの被害が少なくなります。写真のようにネットで畝を覆い鳥対策を施します。

5月中旬になると真っ赤に色付いたイチゴが収穫できます。親しい方から譲っていただいた苗なので品種名はわかりませんが、大粒で甘味の強いイチゴでした。収穫が終わるころ親株からランナー(ストロー)が伸びだし途中で子株ができます。それを育苗して、秋に植え付け次年の収穫株とすると良いでしょう。