試行錯誤の家庭菜園・冬編

冬の収穫野菜

ホウレンソウ(11月中旬~1月下旬)

写真は「あいちの伝統野菜」に選定されている治郎丸法蓮草です。法蓮草秋作は、治郎丸、日本、豊葉など東洋系の品種を交互に栽培しています。秋の彼岸前後に種蒔きを行い、間引きと追肥を行いながら栽培していきます。秋の高温と多湿により病気が多発するので、排水に注意した畝作りを行う必要があります。

治郎丸は、ギザギザの剣葉と鮮やかな赤根が特徴の昔ながらの法蓮草です。お浸しや炒め物の他、茶わん蒸しの具材としても重宝しています。カレーライスにトッピングしても美味しいです。

こちらは日本法蓮草です。やはり剣葉と赤根が特徴です。西洋系よりも灰汁が少ないので炒め物などにも重宝しています。ただ秋は長雨や台風による暴風雨によって病気に罹り易いので管理が難しいです。

我が家の茶わん蒸し、治郎丸法蓮草、ユリ根や祖父江産の銀杏をふんだんに入れて美味しくいただきます。ホウレンソウの赤根部分が甘くて特に美味しく感じます。

東洋系のホウレンソウは、F1品種よりも甘味があり、茎の部分も長くシャキシャキ感もあって、カレーライスにトッピングしても美味しいです。

越津ネギ(11月中旬~2月下旬)

あいちの伝統野菜に選定されている越津ネギです。尾張平野一帯で古くから栽培されてきました。関東の白ネギと関西の葉ネギの中間的な性質を持っています。種から育てても良いのですが、栽培期間が長いので、8月上旬頃にJA店で苗を購入し、畝に植え付けています。最初は、根元に軽く土をかけるだけですが、10月上旬から12月上旬まで、数回生育に合わせて土寄せを行い、白根の部分を伸ばしていきます。

12月上旬から収穫を行っていきます。葉が柔らかいので風雪により葉折れする場合があります。越津ネギは、特に鍋物に使うと美味しいネギで、名古屋の郷土料理、「ひきずり鍋(鶏肉のすき焼き)」には欠かせない野菜です。

越津ネギを使ってすき焼きをいただきます。千住系の白ネギよりも柔らかく、九条系ネギのように緑葉も使えるのでとても美味しくいただくことができます。

卯の花、おからです。越津ネギの青葉をタップリ入れると特に美味しいです。

餅菜(正月菜)(12月下旬~1月下旬)

あいちの伝統野菜の一つ餅菜(正月菜)です。正月の雑煮に使う野菜で、10月中旬頃に種蒔きを行います。小松菜によく似ていますが、葉色が薄く、水分が多いのが特色のようです。特に栽培は難しくありませんが、正月までの天候と気温の変動に生育が影響されるため、案外気を使う野菜です。

蟹江地方の正月雑煮です。醤油出汁に角餅と餅菜が入り、花鰹を振りかけた実にシンプルなのが特徴です。

セロリ(11月中旬~1月下旬)

セロリです。かつては種蒔きから栽培していましたが、ここ数年は8月下旬に苗を購入し、畝に植え付けています。植え付け時期は、まだまだ猛暑が続く日があるので水遣りや日当たりに気を付けています。肥料食いの野菜なので、追肥は数回行った方が良いです。最初は外茎葉を捲って収穫、年末ごろから本格的に収穫するのが良いようです。香りを生かしたサラダや料理の他、漬物でも美味しいです。

写真はセロリの佃煮です。硬い葉の近くを刻んで佃煮にしたものです。これを熱々の御飯にパラパラと振りかけていただくと美味しいです。

チンゲンサイ(11月下旬~1月下旬)

チンゲンサイです。数年おきに栽培しています。秋の彼岸前後に畝に種蒔きを行います。数回間引きと追肥を行い、大きく育てます。案外栽培は、簡単ですが、虫の被害も多い野菜なので要注意です。冬の間に葉を鳥に食害される場合もあります。油と相性の良い野菜なので、特に炒め物料理に使っています。

秋ジャガイモ(11月下旬~12月下旬)

秋ジャガ「ニシユタカ」です。お盆過ぎにJAで種イモを購入し、9月上旬頃に畝に種イモを植え付け栽培します。まだ暑く湿度も高い時期なので、土中で芋が腐ってしまう場合もあり、予防のために枯草で畝全体を覆っています。その後、芽掻きや土寄せを行って生育させていきます。発芽時期以外には、特に注意を要しないので、栽培も簡単なお野菜の一つです。

12月に入り、霜が降りた頃、茎が枯れ出してくる時が収穫適期です。晴れた日に収穫を行った方が、その後の管理が良いと思います。秋は、結構ジャガイモを使う料理が多く、肉ジャガやクリームシチューなどに使っています。

寒さが厳しくなる時期には体の芯から温まる料理が有難いですね。ニシユタカを使ったポークシチューをいただきました。ホクホク感がありながら煮崩れしないのが特徴、秋ジャガは使い勝手が広いので有難い存在です。

聖護院カブラ(10月下旬~1月上旬)

京野菜の一つで、大蕪に仕上げるためには、9月上旬に種蒔きを行う必要があります。種蒔きは点蒔きで、生育に従い間引きと追肥を行います。栽培は比較的簡単ですが、アブラムシやアオムシなどの害虫が多発するので要観察が必要です。

聖護院カブラは間引き収穫で小蕪状態から収穫していきます。小蕪は浅漬け、中蕪は煮込み料理などで使っていきます。大蕪は、千枚漬けでいただくと美味しいです。

聖護院カブラの京風「炊いたん」です。中蕪から大蕪サイズの物を油揚げと一緒に煮込みます。蕪の香りと甘味が油揚げと良くマッチして美味しいです。この他、カブラ蒸しも良いですね。

聖護院カブラを焼いて、バーニャカウダソースを付けていただきました。ニンニクの風味もあって寒くなる冬を越すには有難い一品です。

本紅蕪(10月下旬~1月上旬)

赤蕪の本紅蕪です。関西系の赤蕪で、聖護院カブラ同様大蕪に仕立てるには9月上旬頃畝に種蒔きを行います。生育に従い数回間引きと追肥を行います。小蕪から浅漬けなどで順次美味しくいただいていきます。

白蕪よりも玉が硬いので、ここ数年は春蒔き専門にしています。大蕪サイズの物は個性的なビーツの代わりとしてボルシチの具材に使用しても美味しいです。

五寸ニンジン(11月下旬~2月下旬)

五寸ニンジンです。種の値段が安い黒田・新黒田五寸を専ら栽培しています。梅雨が終わった7月下旬頃に種蒔きを行います。発芽率の悪い野菜なので、しっかり水管理を行う必要があります。その後は、間引きや追肥を行って栽培していきます。間引き収穫でミニニンジンでも重宝します。ニンジンは、和洋中の料理に重宝する野菜なので、有難い存在です。

ニンジンは和洋中各料理の具材として重宝します。写真はクリームシチューです。定番のジャガイモ、ニンジンの他、ホウレンソウや冷凍保存した秋トウモロコシを使っています。寒さが厳しくなる時期にクリームシチューは有難いですね。

辛味大根(11月下旬~2月中旬)

辛味大根「辛丸」です。秋冬栽培専門の大根です。秋の彼岸頃に種蒔きを行います。栽培は簡単な野菜なのです。数回間引きと追肥を行って栽培していきます。年末の年越し蕎麦では、海老天とともに「おろし」ていただくと美味しいです。お鍋料理の薬味として使っても有難いです。

ここ数年は「辛丸」の種が入手できないので、信州の地大根「からいね」を栽培しています。辛丸よりサイズは小型ですが、辛味のパンチ力は抜群です。

我が家大晦日恒例の年越し蕎麦です。海老天に薬味として越津ネギ、辛味大根のすりおろしをトッピングした蕎麦です。辛味大根の辛味がとてもパンチ力があって美味しいです。

壬生菜(11月下旬~1月下旬)

京野菜の一つ、壬生菜です。9月中旬頃に種蒔きを行います。葉が5枚程度展開したところで移植を行います。栽培は簡単ですが、アブラムシが発生すると病気が発生する場合があり、駆除が必要です。

間引き収穫からスタートしますが、一霜当たる頃から味が濃くなって一段と美味しく感じます。我が家では、専ら浅漬けとして重宝しています。

壬生菜の浅漬けを熱々御飯にパラパラと振りかけました。一杯をいただいた〆としてお茶漬けでいただいても美味しいです。この他、卵かけ御飯や山かけ御飯に振りかけても美味しいです。

冬採りキャベツ(12月上旬~2月下旬)

中生品種「湖月」です。9月上旬に苗を植え付けて栽培し12月から年末にかけて収穫できる品種です。焼きそばやお好み焼きに使うと美味しです。ロールキャベツも良いです。

収穫したキャベツは越津ネギと一緒にお好み焼きやもんじゃ焼きでいただくと美味しいです。

中晩生品種「彩音」です。9月上旬に苗を植え付けて翌年1月から収穫が始まります。

寒玉キャベツは、ロールキャベツでも美味しいです。

晩生品種「湖水」です。9月中旬に苗を植え付けて翌年1月下旬頃から収穫が始まります。冬キャベツには珍しいサワー系のキャベツです。スライスの他、カジキやマグロ、卵と一緒に煮ても美味しいです。

サワー系のキャベツは、煮ると美味しいです。写真はキャベツの炒め煮、半熟卵を絡ませていただくと美味しいです。勿論生のまま刻んでいただいても瑞々しさが抜群で美味しいです。

オレンジ白菜(12月上旬~2月下旬)

オレンジ白菜「オレンジクイン」です。9月上旬に育苗ポットへ種蒔きを行います。本葉が5枚程度展開したところで畝に苗を植え付けます。大きく育ったところで1本に間引きして生育させていきます。11月上旬頃から結球が始まります。害虫は、9月はシンクイムシ、10月からはヨトウムシの被害が多発するので定期的に観察し、駆除する必要があります。霜が降りた時期に防寒対策として鉢巻きを行います。

12月から収穫が始まります。ズッシリとした重量感があります。

名前の通り、外葉を数枚捲ると鮮やかなオレンジ色の葉となります。鍋などで加熱すると一段とオレンジ色が鮮やかに感じます。

我が家の塩ラーメンです。オレンジ白菜を大量に使用しています。鮮やかなオレンジ色が一段と美味しさを感じさせます。

写真は湯豆腐、豆腐の他、牡蠣、オレンジ白菜をふんだんに入れていただきます。

鶏肉の水煮としていただくのも格別ですね。寒くなると鍋物が恋しくなりますが、オレンジ白菜は色取りが良いので食欲がそそられます。